ベトナム料理を食べていると、ふと「ちょっと甘い?」と感じる瞬間があります。
フォーのスープ、炒め物のタレ、そしてあの甘いコーヒー。
でもその甘さは、ただの味付けではなく、気候や歴史、南北の文化差が重なって生まれたもの。
知ってから食べると、ダナンのごはんが少し違って感じられます。
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まず前提:ベトナムは“甘い国”ではない
最初に誤解を解いておくと、ベトナム料理はタイ料理ほど甘くはありません。
ただ、日本より砂糖を使う頻度がやや高いのは事実です。
特に南に行くほど甘さが強まり、北は比較的あっさり。
ダナンはその中間にあたる“中部”。だから「少し甘い」と感じる人が多いのです。
甘さの理由①:暑い国のエネルギー補給
気温が高い国では、エネルギー消費が激しく、塩分と糖分を自然に欲します。
甘さは単なる嗜好ではなく、身体が求める要素でもあります。
とくに屋外で働く人が多い社会では、甘い飲み物や甘めの味付けが日常に溶け込みやすい環境です。
甘さの理由②:フランス植民地時代の影響
ベトナムはかつてフランス統治下にありました。
この時代に広まったのがコンデンスミルク文化。
冷蔵設備が十分でなかった時代、保存がきく甘い練乳は便利な乳製品でした。
その名残が今も残り、コーヒーやデザートにたっぷり使われています。
あの甘いベトナムコーヒー(cà phê sữa)は、まさに歴史の味です。
甘さの理由③:南北で味が違う
北(ハノイ)
塩気・出汁感重視。比較的あっさり。
甘さは控えめ。
中部(ダナン・フエ)
辛さと甘さのバランス型。
料理によっては甘みを感じることも。
南(ホーチミン)
より甘めの傾向。
ココナッツミルクや砂糖の使用が増える。
ダナンはちょうど“中間地点”。
だから旅行者が「ちょっと甘い」と感じるのは自然な反応です。
具体例で見る“甘さポイント”
① フォーのスープ
牛骨出汁にほんのり砂糖が入ることがあります。
塩気だけでなく、丸みを出すための甘さです。
② 海鮮のタマリンド炒め
酸味と甘みが同時にくる味付け。
日本ではあまりない感覚ですが、ビールとの相性は抜群。
③ ココナッツ入りデザート(Chè)
とにかく甘い。
でも暑い中だと、なぜかちょうどいい。
甘すぎると感じたらどうする?
- ライムを少し絞る(酸味でバランスが取れる)
- チリを少し足す(甘さが締まる)
- 「ít đường(砂糖少なめ)」と注文時に伝える
甘さは“足し算”だけでなく、“引き算”もできます。
ベトナムの甘さは「調和」の文化
ベトナム料理は、甘・塩・酸・辛のバランスで成立しています。
どれか一つが強いというより、混ざったときに完成する。
だから甘さだけを切り取ると強く感じますが、
ハーブや酸味と合わせると、自然と整います。
ダナンで甘さを楽しむなら
- ココナッツコーヒー
- エッグコーヒー
- 海鮮の甘酸っぱい炒め物
- チェー(ベトナムぜんざい)
まとめ:甘さは“文化の名残”
ベトナム料理の甘さは、気候と歴史、そして南北文化のバランスから生まれました。
次にダナンで料理を口にしたとき、「あ、これがあの甘さか」と思えたら、旅は一段深くなります。
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