ダナンを旅行していると、カフェの多さに驚きます。
しかも、その多くがおしゃれです。
ただ、日本や韓国で感じる「おしゃれ」とは少し違います。
色も多い。
植物も多い。
家具も統一されていない。
時には壁が少し古びていたり、装飾が多かったりすることもあります。
日本なら「ごちゃごちゃしている」と言われそうな空間なのに、なぜか居心地が良い。
なぜか写真を撮りたくなる。
そして気が付くと長居してしまう。
今回はダナンでカフェ巡りをしていて感じた、
「ベトナムのカフェはなぜごちゃごちゃしているのにおしゃれなのか?」
という不思議な魅力について考えてみたいと思います。
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韓国カフェのおしゃれは理解できる
最近は韓国カフェが人気です。
実際に韓国へ行ったことがある方なら分かると思いますが、
韓国のおしゃれにはある程度共通した方向性があります。
- 白やベージュを基調とした色使い
- ミニマルなデザイン
- 余白を活かした空間
- 無機質なコンクリート
- 統一感のある家具
どれも素敵ですし、日本人にも非常に分かりやすいおしゃれです。
「こういう考え方で作ったんだろうな」
というのが何となく想像できます。
ベトナムカフェのおしゃれは少し違う

一方でベトナムのカフェはどうでしょうか。
初めて入った時に、
「え?これで成立するの?」
と思ったことが何度もあります。
植物が大量に置かれている。
木製家具もあればアイアン家具もある。
古いタイルとコンクリートが共存している。
色も多い。
装飾も多い。
でも不思議とまとまっている。
日本人が慣れている「統一感によるおしゃれ」とは少し違う感覚です。
むしろ、
異なるものを混ぜながら成立させている美しさ
と言った方が近いかもしれません。
ごちゃごちゃしているのに落ち着く理由① 生活感を消していない
日本や韓国のおしゃれな空間は、
生活感を消していく方向へ進むことが多いです。
余計なものを減らし、
ノイズを取り除き、
美しく整える。
一方でベトナムのカフェは、
生活感を完全には消しません。
少し古い家具。
年季の入った壁。
植物が自由に伸びる庭。
外から聞こえるバイクの音。
そういった要素が空間の中に自然に残されています。
完璧ではない。
でも、その少しの不完全さが心地良さにつながっているようにも感じます。
ごちゃごちゃしているのに落ち着く理由② 外と中の境界がゆるい

ベトナムのカフェを歩いていると、
店内なのか屋外なのか分からなくなることがあります。
入口は大きく開放され、
風が抜ける。
植物が店内まで入り込み、
道路との距離も近い。
エアコンが効いた完全な室内空間ではなく、
街とのつながりを残したまま営業しているカフェも少なくありません。
日本人にとっては少し新鮮です。
カフェの中にいるのに、
どこか街の中にいるような感覚。
この曖昧さが居心地の良さにつながっているのかもしれません。
ごちゃごちゃしているのに落ち着く理由③ 完璧すぎない
旅行中に感じることですが、
ベトナムには良い意味で「抜け感」があります。
日本なら、
ここを直す。
ここを揃える。
ここを綺麗にする。
となりそうな部分が、そのまま残されています。
でも、そのおかげで空間が少し自由になる。
少しだけ余白が生まれる。
ベトナムのカフェには、
「完成しきっていない魅力」
があるように感じます。
ベトナム人のセンスはどこから来るのか
もちろん全てがそうとは言えません。
ただ、旅行者として街を歩いていると、
ベトナム人には
異なるものを共存させる感覚
があるように思います。
ベトナムという国自体がそうです。
フランスの影響を受けた建築。
中国文化の影響。
ローカル文化。
近代的な高層ビル。
南国らしい自然。
それらが混ざりながら現在の街が形成されています。
日本なら整理したくなるところを、
ベトナムは混ぜながら成立させる。
だから空間づくりにもその感覚が表れているのではないでしょうか。
ダナンで象徴的だった2つのカフェ
実際にダナンで訪れた中でも、
特に今回のテーマを象徴していると感じたカフェがあります。
Nối Cafe

初めて訪れた時、
正直に言うと、
「家具を統一する気がないな」
と思いました。
木の椅子も違う。
テーブルも違う。
植物も多い。
装飾も多い。
でも10分もすると、
不思議なくらい落ち着いている自分がいます。
ベトナムのおしゃれは、
整えるのではなく混ぜるもの。
そんなことを感じさせてくれるカフェでした。
NAM House Cafe

こちらはさらに印象的です。
植物。
コンクリート。
木材。
アイアン。
普通なら喧嘩しそうな要素が共存しています。
それなのにうるさく感じない。
むしろ居心地が良い。
ベトナム人の空間センスの面白さを体感できる一軒だと思います。
日本人がベトナムカフェに惹かれる理由
日本人は普段、
- 統一感
- 整理整頓
- 清潔感
- 分かりやすさ
に囲まれて生活しています。
だからこそ、
ベトナムの
- 少し雑
- 少し自由
- 少し派手
- 少し古い
という空間が新鮮に映るのかもしれません。
決して完成されているわけではない。
でも不思議と魅力的。
そんな空間に出会うたび、
「こういう発想は日本にはあまりないな」
と思わされます。
まとめ|ベトナムカフェの魅力は「完成された未完成感」
ダナンのカフェを巡っていると、
「この色の組み合わせ、普通はやらないよな」
「植物、多すぎない?」
「この壁、そのまま使うんだ」
と思うことがあります。
でも店を出る頃には、
なぜか
「なんか良かったな」
が残っている。
ベトナムのカフェが魅力的なのは、
完璧だからではありません。
少し雑で、
少し自由で、
少し未完成。
それでもちゃんと美しい。
もしかするとベトナムのおしゃれとは、
整えることではなく、
異なるものを受け入れながら共存させることなのかもしれません。
そしてその感覚こそが、
私たち旅行者がベトナムのカフェに惹かれる理由なのだと思います。



