久しぶりにダナンを訪れると、少し不思議な感覚があります。
ミーケビーチを歩いていても、ホテルの朝食会場にいても、Grabを待っていても。
聞こえてくる言葉が、以前よりずっと多い。
韓国語や中国語はもちろん、英語、タイ語らしき言葉。そして最近では、インドやロシアなどから訪れる旅行者の姿も珍しくなくなりました。
「ダナンって、こんなに外国人が多かったっけ?」
そう感じている人もいるかもしれません。
実はその感覚、単なる気のせいではなさそうです。
2026年のダナンは、外国人旅行者がかなりの勢いで増えています。
しかも面白いのは、単純に外国人の「人数」が増えているだけではありません。
ダナンを訪れる人たちの国籍も、以前よりずっと多様になっています。
今回は2026年の最新データをもとに、「いま一体どんな人たちがダナンを旅しているのか」を少し覗いてみましょう。
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やっぱり増えていた。2026年のダナンを訪れる外国人
まずは数字を見てみましょう。
2026年上半期、ダナン市内の宿泊施設を利用した旅行者は約978万人。
そのうち外国人旅行者は約516万人でした。
つまり、宿泊施設を利用した旅行者の半分以上が外国人だったことになります。
外国人旅行者は前年同期と比べても28.7%増加しています。
さらに2026年1〜8月では、宿泊施設が受け入れた旅行者は約1,425万人。そのうち外国人は約688万人となり、前年同期比26.3%増となっています。
街を歩いていて「外国人が増えた気がする」と感じるのも、不思議ではありません。
では、いまダナンを旅しているのはどこの人?
ここからが面白いところです。
2026年上半期の外国人旅行者を国・地域別に見ると、次のようになっています。
| 順位 | 国・地域 | 外国人旅行者に占める割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 韓国 | 20.55% |
| 2位 | 中国 | 8.60% |
| 3位 | インド | 6.68% |
| 4位 | アメリカ | 5.82% |
| 5位 | 台湾 | 5.50% |
| 6位 | オーストラリア | 4.84% |
| 7位 | イギリス | 4.51% |
| 8位 | タイ | 3.92% |
| 9位 | ロシア | 3.76% |
| 10位 | 日本 | 3.66% |
やはり1位は韓国。
ダナンを何度か訪れたことがある人なら、これはそれほど意外ではないでしょう。
ミーケビーチ周辺を歩けば韓国語の看板を見かけますし、韓国料理店や韓国人旅行者向けのサービスもたくさんあります。
ただし、ここで少し数字の見方を変えてみます。
韓国は約20%。
圧倒的な1位ではありますが、逆に言えば外国人旅行者の約8割は韓国以外から来ているということです。
現在のダナンを「韓国人旅行者が多いリゾート」というイメージだけで捉えると、少し実態と違ってきているのかもしれません。
最近のダナンは「いろいろな国の人がいる」
ランキングを改めて見ると、かなり多彩です。
東アジアからは韓国、中国、台湾、日本。
東南アジアからはタイ。
南アジアからはインド。
さらにアメリカ、オーストラリア、イギリス、ロシア。
そして、このトップ10以外の国・地域から訪れる旅行者も、全体の約32%を占めています。
つまり現在のダナンは、特定の国から大量の旅行者が訪れるだけではなく、世界中のかなり幅広い地域から人が集まる観光都市になりつつあります。
「インドが3位?」と思った人も多いかもしれない
このランキングを見て、意外に感じるのがインドではないでしょうか。
2026年上半期のシェアは6.68%。
中国に次ぐ3位で、日本よりもかなり上です。
実際、最近のダナンではインド市場への観光プロモーションも積極的に行われています。
インドからの旅行では、家族旅行やリゾート滞在だけでなく、企業旅行やイベント、ウェディングなど幅広い需要があります。
ダナンには大型リゾートや高級ホテルが多く、ホイアンなどの観光地も近い。
こうした特徴も、インド市場との相性がいいのでしょう。
以前のダナンを知っている人ほど、街中やホテルでインド人旅行者を見かける機会が増えたことに気づくかもしれません。
欧米から来る旅行者も、実はかなり多い
もうひとつ注目したいのが欧米・オセアニアです。
アメリカ5.82%、オーストラリア4.84%、イギリス4.51%。
国別では韓国ほど目立ちませんが、それぞれかなり大きな市場です。
さらにロシアも3.76%で9位に入っています。
2026年にはモスクワからダナンへの直行チャーター便も運航されるなど、ロシア・CIS市場との航空アクセスも強化されています。
欧米やオーストラリアからの旅行者の場合、ダナンだけを見るのではなく、ホイアンやフエなどを組み合わせて中部ベトナムを旅する人もいます。
ビーチ、リゾート、ローカルフード、歴史、世界遺産。
こうして考えると、ダナンは単なる「ビーチリゾート」だけではありません。
そして日本は10位。多い?それとも少ない?
日本人旅行者は3.66%で10位。
この数字を見て、どう感じるでしょうか。
「思ったより少ない」と感じる人もいるかもしれません。
日本でもダナンという旅行先の知名度はかなり上がりました。
「ベトナムのビーチリゾート」と聞いて、ダナンを思い浮かべる人も以前より増えています。
それでも、世界から旅行者が集まる現在のダナン全体で見ると、日本市場はまだ10位です。
逆に考えれば、日本ではまだまだ伸びる余地のある旅行先とも言えそうです。
なぜダナンに世界中から人が集まるようになった?
外国人旅行者が増えている背景のひとつが、国際線の充実です。
2026年5月時点では、ダナンには東北アジア、東南アジア、中東などを結ぶ21の定期国際路線がありました。
韓国、日本、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、UAEなど、さまざまな地域と空でつながっています。
つまり、以前よりも「ダナンへ直接来られる人」が増えているわけです。
航空路線が増えれば旅行者が増える。
旅行者が増えればホテルやレストランが増える。
サービスが充実すれば、さらに旅行者が訪れる。
現在のダナンでは、そんな循環が起きています。
ダナンは「安いビーチリゾート」だけではなくなった
もうひとつ大きいのが、旅行の選択肢が増えたことです。
もちろんミーケビーチは今でもダナン観光の主役のひとつです。
しかし現在は、
- 世界的ホテルブランドの高級リゾート
- ゴルフ
- スパ・ウェルネス
- ミシュラン掲載レストラン
- バーナーヒルズ
- 五行山
- ホイアン
- ミーソン遺跡
- フエ
など、旅行の組み立て方がかなり多彩になりました。
特に外国人旅行者から見ると、ダナンを拠点に中部ベトナムを周遊できるのは大きな魅力です。
ビーチで何もしない旅行もできるし、毎日観光する旅行もできる。
この自由度の高さが、国籍を問わず旅行者を惹きつけている理由のひとつなのかもしれません。
外国人が増えると、街も少しずつ変わる
旅行者が増えれば、当然ながら街も変わります。
ミーケビーチ周辺やアン・トゥオンを歩いてみると、その変化は分かりやすいでしょう。
韓国料理、インド料理、ピザ、ハンバーガー、ヴィーガン料理、おしゃれなカフェ。
英語だけでなく韓国語や中国語などが書かれたメニューも珍しくありません。
世界的なホテルブランドも次々と進出しています。
旅行者がダナンに合わせるだけではなく、ダナンの街の方も世界中から訪れる旅行者に合わせて変化しているのです。
それでも一本路地へ入れば、いつものベトナムがある
ここがダナンの面白いところだと思います。
ミーケビーチ沿いには高級ホテルが並び、世界中から旅行者が訪れる。
少し歩けば外国人向けのレストランやカフェがたくさんある。
ところが、そこから少し路地へ入ると雰囲気が変わります。
朝早くから営業するローカル食堂。
プラスチックの小さな椅子に座って食事をする人たち。
市場へ買い物に行く地元の人。
歩道でコーヒーを飲みながら話をする人。
そして街を埋め尽くすバイク。
国際的なリゾート都市になっていく一方で、すぐ隣には普通のベトナムの日常があります。
「世界的な観光都市」と「いつものベトナム」の距離が、とても近い。
これはダナンならではの面白さかもしれません。
次にダナンへ行ったら、少し周りを見てみてください
次にダナンへ行ったら、ホテルの朝食会場で少し周りを見てみてください。
ミーケビーチを歩きながら、聞こえてくる言葉に耳を傾けてみるのも面白いかもしれません。
韓国、中国、インド、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、ロシア、そして日本。
いまのダナンには、本当にいろいろな国から旅行者が集まっています。
2026年上半期だけでも外国人旅行者は約516万人。
しかも、前年より約29%増えています。
ダナンが変わっているように感じるのは、決して気のせいではありません。
世界中から人が集まるリゾートになりながら、一本路地へ入れば普通のベトナムの日常がある。
その2つが同じ街の中に自然に存在していること。
もしかすると、それが今のダナンを旅する面白さなのかもしれません。


